小中学生と話す機会がたまにある。

 

最近衝撃的だったのは、彼らの多くが、日本の終戦記念日を知らないし、原爆が落ちた日も知らないこと。たまに、原爆が落ちたことすら知らない子もいる。

 

私が子供の頃は、もちろん知っていたし、年号も含めてスラスラ言えた。はず。

何歳の頃にその事実を知ったのかがわからないくらい、昔から知っている。

 

私の父方の祖父は戦争で兵隊になっていたし、母方の祖父からは田舎の田んぼの中を爆撃機から逃げた話をよく聞いた。そういえば祖母たちからは戦争について聞いたことがないような気もするが、でもとにかく、そうやって話を聞くことで、戦争が、ただの歴史ではなく、多少はリアルなものだった。

 

今の子供たちにとっては、祖父母世代ですら戦争経験者ではないから、実際の経験談を語られる機会がほとんどないのかもしれない。

こうやって戦争は風化していって、またいつの日か次の戦争が起こってしまうのだろうか。

 

なんてことを考えてしまう夏の夜。